シンプルだけど、
モノづくり以上に奥深い

中島和彦

三島崇之

生産物流部
2012年入社

高校卒業後、自動車メーカーの工場で約18年間勤務後、中部エコテクノロジーに入社。 現在はフォークリフトの整備、人員配置、安全管理や手順書管理などの工場物流とリサイクル家電の入荷、回収物の出荷管理などの生産管理を担当。

歴史は浅いが、奥の深い業界

以前は自動車を生産する“モノづくり”の現場で働いていましたが、当社は“モノを壊す”という180°ちがう仕事。最初は戸惑いましたが、モノづくりの延長としてそれまでの知識や経験を活かすことができています。
当社に入社してまず驚いたのは、法律による縛りが強いこと。工場から出るゴミは、 すべて産業廃棄物になります。たとえば、廃冷蔵庫のなかにたまった自然の雨水は、一般の排水口ではなく廃液として別のタンクに集め産業廃棄物として出荷しなければなりません。 日々排出される廃棄物が、有価物かどうか分類する事も生産管理としての自分の仕事です。 廃棄物処理法や水質汚濁防止法など、さまざまな法律との兼ね合い、効率やコストも踏まえながら、新しい分解手順や技術を開発していくことは、難しいながらも奥深くやりがいある仕事であることを実感しています。

現場ファーストの考え方

生産物流の主業務として、イレギュラーな事態への対応があります。「入荷が遅れている」「作業員の人数が足りない」「モノが多くてトラックに積み込めない」などのハプニ ングに対し臨機応変な指示が求められます。
机上の空論ではなく的確な指示が出せるように、フォークリフトをはじめとした現場作業は一通りこなせるようにしています。また、現場でトラブルが発生した場合には、「そっちに行きます、待っててください」とすぐに駆けつけ、現場担当者と実際に話をして共に解決策を探るよう心がけています。
現場に出ていると、社員とのコミュニケーションが図れるというメリットもあります。こちらから声をかけ体調を聞くことできますし、何か困ったことがあればすぐに相談に乗れます。そんな良い関係を築き、「三島に相談すれば何とかしてくれる」と頼りにしてもらいたいと思っています。

先進の工場づくりを目指す

当社のトップは、社員の改善提案に耳を傾けてくれます。以前、ガス式のフォークリフトからバッテリー式への切り替えを提案しましたが、導入費用や化石燃料と電気でのランニングコスト比較などもまとめて提示すると、アドバイスと共に検討していただき採用まで漕ぎつけられました。本年度は洗濯機ラインをリニューアルしました。作業性は向上したと思います。
現在は、フォークリフトの無人化プロジェクトを進めています。構内を無人フォークリフトが走るエリアと有人運転するエリアに歩車分離し、安全性向上を図っていく考えです。私もフォークリフトを運転する立場側として、重機の圧力軽減や安全に気を配りたいと考えています。
また、他のリサイクルプラントと交流があり、当社の工場を見学に来ることもあるので、「CETECのシステムを導入したい」と言われる先進の工場にしたいと思っています。

地産地消のモノづくりへ

リサイクルした素材は、国内と海外の販売ルートがあります。価格の変動は激しく、法律や海外との兼ね合いから昨日まで売れていた出荷物が翌日からゴミ同然の価格になってしまう場合もあります。国内業者は品質に対する目が厳しく、異物が多いと引き取り価格が安かったり、引き取ってもらえなかったりします。販路としては海外もありますが、輸出規制がかかる可能性があります。国内でリサイクルされたものを、いかに国内に出荷するかを追い求め、異物が少なく国内で価値つけられる品位を目指して、努力している日々です。