CETECの特長

三菱マテリアルは、銅などの基礎素材や、家電製品などの部品を製造･販売するとともに、リサイクル事業も展開する総合素材メーカーです。パナソニックは、先進の家電製品を開発・販売するとともに、限りある資源を有効につかう「循環型モノづくり」を進めています。
この２社が持つ高い専門技術とノウハウを結集し、経済性と環境保護を両立するリサイクルを効率的に推進。使い終えた家電製品を再商品化しやすい高純度な資源に戻して、市場に提供し、循環型社会づくりに貢献しています。

TECHNOLOGYリサイクル技術

先進設備による
高精度・高効率なリサイクル

三菱マテリアルが持つ素材や部品に関する専門知識とリサイクルに関するノウハウ。そして、家電製品を知り尽くしたパナソニックの総合力。それらが集結した中部エコテクノロジーには、さまざまな技術が息づいています。
たとえば、近赤外線を利用した選別装置など、先進のリサイクル技術・設備を導入し、高精度なリサイクルを効率よく推進。今後も日々、進化する家電製品に対応するため、リサイクル技術を高め、さらなる高精度・高効率なリサイクルを追求していきます。

自動ネジ外し機

テレビの大画面化と薄型化が進み、ほとんどの薄型テレビは背面からたくさんのネジで固定されています。
中部エコテクノロジーでは、これらのネジを自動で取り外す装置を導入。さまざまなテレビのネジ穴の形状を自動で認識して、ネジ外しができます。

ピッキングマシーン

エアコンや洗濯機など手解体された部品は、自動ピッキングマシーンでピッキングし、省人化とともに作業員への負担軽減や安全性向上を図っていきます。

ウレタンのペレット化

中部エコテクノロジーでは、冷蔵庫に使用される発泡ウレタン（断熱材）をペレット化し、固形燃料として出荷しています。
ウレタンを固形燃料化するためには高度な技術が必要ですが、中部エコテクノロジーと三菱マテリアル、パナソニック3社で特許取得した独自の圧縮技術を採用し、高純度なペレットを製造しています（2011 年6 月エネルギー・資源学会第24 回技術賞取得）。

NIR（近赤外線）
樹脂選別装置

NIR（近赤外線）樹脂選別装置

さまざまな種類の樹脂（PP、PS、ABS）を純度96％以上で同時選別・回収するNIR（近赤外線）樹脂選別装置を導入。業界トップクラスののスピードで効率よく、樹脂の分別を可能にしています。

水浮沈・塩水浮沈選別

樹脂は種類により重量が異なります。さまざまな種類の樹脂が混ざった状態で水に入れると、浮かぶ樹脂と沈む樹脂に分かれます。次に沈んだ樹脂を塩水に入れると、浮かんでくるものがあります。こうした複数の工程で種類別に選別を徹底していきます。
この塩水浮沈選別では、洗濯機から回収した塩水を再利用しています。

プラスチックペレット

中部エコテクノロジーでは、プラスチックの高純度基材化プロジェクトを推進し、再利用しやすいペレットにして出荷しています。
樹脂選別工程では粗破砕した樹脂は脱水機でウレタンを除去した後、水浮沈工程を経て、再度破砕・脱水し、風による選別で純度99％のPP-Aのペレットを成型しています。また、これらの工程で水は工場内で循環して使用しています。

WORKPLACE職場環境

安全・快適な労働環境を目指して

工場というと汚い・きついイメージがありますが、中部エコテクノロジーでは作業効率と安全性向上に役立つ先進のリサイクル設備を導入して、スタッフの負担軽減を図るとともに、労働環境改善に意欲的に取り組んでいます。
たとえば、照明の増設とLED 化。工場内が明るいイメージになっただけでなく、暗所が減り手元・足元の事故を軽減できました。また、作業場内へのエアコンの設置や、自販機の夏場無料解放などで熱中症を防いでいます。4品目同時破砕をおこなう破砕機は防音対策を強化することで場内の快適性を高めました。
さらに、安全に働ける労働環境であることを証明する「ISO45001: 安全衛生マネジメント」を2019 年に取得。これは家電リサイクル工場としては初の取得となります。
今後も地球にも社会にも人にも優しい企業であるために、労働環境の改善に邁進します。

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