リサイクルの流れ

「家電リサイクル法」の対象家電

テレビ(ブラウン管式テレビ・薄型テレビ)、エアコン、冷蔵庫(冷凍庫・冷蔵庫)、洗濯機(洗濯機・衣類乾燥機)の4品目が対象で、全家電重量の約80%に相当します。中部エコテクノロジーでは、品目ごとの個別ラインで手解体により分別。その後、4品目を破砕機で同時破砕し、選別することで効率的に分別・回収しています。

リサイクルの流れ

リサイクルの流れ

MANUAL DISMANTLING手解体工程

熟練の技で柔軟かつ
迅速に対応する手解体工程

全国の家電リサイクルのシステムは、A・B の2 グループに分かれており、中部エコテクノロジーにはA グループに属する家電メーカーの廃家電が集まります。それらは製造された年代・グレードの他、形も機能も異なるため、手解体により柔軟に対応することが必要です。
4品目は、入荷後まず基板やモーターなどを分別・回収し、そのまま出荷されるものと、機械で破砕し選別するもの、樹脂破砕されるものに分けられます。また、環境に影響する冷媒フロンや蛍光管も手解体で確実に回収。機械破砕の難しいコンプレッサーなどは破砕工程の前処理として熟練の技で素早く取り出します。
また手解体工程は、品目ごとにラインを分けながらも、入荷量に合わせて切り替え可能なハイブリッドラインとすることで、季節ごとの入荷状況や型式に合わせて対応しています。

家電ごとの手解体ポイント

  • テレビ
  • エアコン
  • 冷蔵庫
  • 洗濯機

薄型テレビ

薄型テレビ

前年度処理台数:38.5千台
再商品化率:86.3%

薄型テレビには、たくさんのネジが使われています。それらのネジを自動認識する装置によりネジ外し作業を自動化し、効率化を図っています。スピーカーや基板、液晶パネルなど、破砕前に選別できる資源は手解体で確実に回収しています。また、薄型テレビの蛍光管は専用ブースで安全に解体・回収しています。

  • 自動ネジ外しの様子

    自動ネジ外しの様子

  • バックキャビネット回収の様子

    バックキャビネット回収の様子

  • 基板回収の様子

    基板回収の様子

  • 蛍光管の回収エリア

    蛍光管の回収エリア

エアコン

エアコン

前年度処理台数:199.5千台
再商品化率:96.2%

季節家電であるエアコンは、入荷量の増減に柔軟に対応するために、洗濯機と切り替え可能なハイブリッドラインを構築しています。また、手解体後のピッキングを自動化することで、作業効率の向上を目指します。
さらに、冷媒フロンについても適切に回収・処理をしています。

  • 冷媒フロンを専用機器で回収

    冷媒フロンを専用機器で回収

  • 切断機による室内機の切断

    切断機による室内機の切断

  • コンプレッサは油を抜きながら移動

    コンプレッサは
    油を抜きながら搬送

  • 安全で効率良いピッキングマシーン

    安全で効率良い
    ピッキングマシーンの開発

冷蔵庫

冷蔵庫

前年度処理台数:186.7千台
再商品化率:82.2%

冷蔵庫は断熱材の種類に合わせて2 ライン化することで、効率よく手解体をおこないます。トレーやパッキンなど工具レスで回収できる部材から解体します。断熱材は種類別(フロン/ シクロ)に分類し、冷媒フロン、コンプレッサーを適切に回収します。ウレタンからはフロンを分離して回収し、ペレット状の固形燃料にして出荷します。

  • 高純度樹脂であるトレー回収

    高純度樹脂であるトレー回収

  • パッキンの回収

    パッキンの回収

  • コンプレッサの回収

    コンプレッサの回収

  • 冷媒フロンを専用機器で回収

    冷媒フロンを専用機器で回収

洗濯機

洗濯機

前年度処理台数:155.2千台
再商品化率:93%

全自動洗濯機は粗破砕をおこなうことで、外装やネジを分離し、工具レスで効率的にピッキングします。洗濯槽はガラス繊維を含む製品と含まない製品に分け、洗濯のみの破砕をおこないます。また、バランサーとして塩水が利用されている場合は手解体で回収し、樹脂の選別工程で再利用しています。

  • 構造の複雑なものは専任対応

    構造の複雑なものは専任対応

  • 個別破砕をおこなう洗濯槽の解体

  • バランサー内の塩水回収

  • 粗破砕後のピッキング作業

CRUSHING破砕工程

同時破砕により効率化と
省エネ化を実現する機械工程

中部エコテクノロジーでは4品目を同時に破砕しています。同時に破砕をおこなうことで個別破砕にくらべ省エネランニングを可能としています。また、破砕機内の粉塵濃度などを集中管理。少人数でも安全にモニタリングすることができます。
冷蔵庫の断熱材には、フロンを含む発泡ウレタンが使用されている冷蔵庫があります。これらは専用のフロン回収装置によって断熱材フロンの回収をおこないます。

SORTING選別工程

複数の手法により、
高純度に種類を分ける選別工程

同時破砕で、さまざま素材が一体となったものを、選別工程で各資源に分別します。
磁力や風力などの簡易的な選別から、近赤外線(NIR)を使った高度な選別まで、さまざまな手法により、きめ細かく選別します。
また、プラスチックは材質別に回収した後、ペレット状に成型し、素材別に出荷し再利用されます。ウレタンも選別後にペレット状に成型し、固形燃料として再利用をすすめています。

  1. 1.磁力選別(鉄)

    1.磁力選別(鉄)

    回収された鉄回収された鉄

    同時破砕された破砕物は初めに磁力により、鉄とその他の破砕物に選別され、鉄を回収します。

  2. 2.風力選別(ウレタン)

    2.風力選別(ウレタン)

    ペレット化されたウレタンペレット化された
    ウレタン

    次に風力によりウレタンのみを回収します。回収したウレタンはペレット化ののち固形燃料として出荷されます。

  3. 3.非鉄選別(銅・アルミ)

    3.非鉄選別(銅・アルミ)

    回収された銅とアルミ回収された銅とアルミ

    電磁誘導により非鉄(ミックスメタル)と樹脂に選別。非鉄は色彩選別により銅・アルミ別々に回収します。

  4. 4.水浮沈選別(PP)

    4.水浮沈選別(PP)

    ペレット化された高純度PPペレット化された
    高純度PP

    樹脂は水に入れ、浮かぶ樹脂(PP)とその他の樹脂に選別されます。PPは高純度のPPペレットとして加工・出荷されます。

  5. 5.塩水浮沈選別(PS・ABS)

    5.塩水浮沈選別(銅滓)

    回収された銅滓回収された銅滓

    水浮沈で沈んだ樹脂は塩水に入れられ、塩水に浮かぶ樹脂(PS・ABS)と銅滓(配線などを含む樹脂)に選別、銅滓を回収します。

  6. 6.NIR(近赤外線)選別

    6.NIR(近赤外線)選別

    回収された樹脂回収された樹脂

    近赤外線の波長により素材を認識、風で打ち落す選別装置で、PS、ABS、それ以外の樹脂として選別・回収します。

PERFORMANCEリサイクル実績

昨年一年間のCETECの再商品化率実績

  • 再商品化率:86.3%
    法定リサイクル率:74%

  • 再商品化率:96.2%
    法定リサイクル率:80%

  • 再商品化率:82.2%
    法定リサイクル率:70%

  • 再商品化率:93%
    法定リサイクル率:82%

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